君は俺のもの。

誰にも触れさせやしない。

 

 

「なぁ、お前の理想の家って何?」

 

「・・・?家・・・アルか?うーん、2階建てで広い家がいいネ!」

「そうですかィ。」

そう聞いてみたのはあまりに唐突だった。

沈黙破って発した言葉がそれだった。

君はとても不思議そうな顔をしている。

「どうしてそんなこと聴くアルか?」

やっぱり、だった。答えは用意している。

「2人で住む家の、参考にと思ってさァ。」

そういった瞬間の君の顔は思わず写真にでもしておきたかったほどだ。

真っ赤になって、うつむいて照れる仕草はとても愛らしかった。

「・・・あ、りがと・・・」

今度はこっちが真っ赤になる番だった。

まさかありがとう、なんて言われると思わなかったから。頬が、紅い気がする。

これから2人だけのものをつくろう。沢山、沢山。

まずは地図をつくろう。 

勿論、君と一緒に。

 

                       いつかそれが叶う日に